キク科の多年草。
ご存知の通り餅草とも呼ばれ食用としても利用される植物です。日本全国津々浦々の山野、道端で群生しているのをよくみかけます。
春の新芽を摘んでお団子にしたり天ぷらや和え物のほか、お酒にしたり、薬用「艾葉(がいよう)」としても利用されたりと、とても優秀な植物です。
もちろん染色にも利用することもできます。
染色には、葉を利用します。できれば若い葉を選んで摘み取り集めます。たくさん集めて乾かして保存しておいてもいいです。
染料をつくるときは、葉をざっくりと切って煎じます。普通に水で煮るほかにアルカリ(灰汁など)で煮出すこともできます。
色はアルミ媒染でほんのり黄みがかったクリーム色、鉄媒染で黄みがかった灰系色に染まります。
アルカリ抽出の染料液で染めた場合には少し緑がかった色に染まるようです。
※染料液の濃度や染める回数で染まる色の濃さも変わってきます。
染料になる葉は、春から秋にかけて山野や道端で集めることができます。
染料店でも販売している場合もあります。
葉を煎じた染料液。独特のにおいがします。
染め上がった色(アルミ媒染/焼きミョウバン) 生地:帆布11号