「簡単」木酢液と錆と水でつくる媒染液

植物で染色をする際に媒染は絶対に欠かせない工程ということを以前紹介いたしました。ここでは、鉄媒染に使用する木酢酸鉄液をもっと簡単に自分で作れないものかと考え作ってみた方法を紹介したいとおもいます。

簡単に作るといったものの、
やはり染料店で扱っているものと比べると質は落ちます。一般的な自分で作る木酢酸鉄液の作り方(煮詰める方法)と比べても場合によっては(錆の質や保存時間)劣ることもありますので、ご理解をお願いします。

必要なものは木酢液と錆と水だけ(あと保存容器)

用意するものは、
・木酢液
・錆
・水
・保存用容器
以上です。

木酢液は大きいサイズのペットボトル入りがホームセンターで300~400円程で購入できます。容器は蓋つきのガラス瓶がいいかなとおもいます、インスタントのコーヒーぐらいのものが手頃なサイズかと。(蓋つきの容器であればなんでも)

問題は錆ですね。実は錆を集めるのは結構大変です。錆がご家庭に余っているなんていうことはまずあり得ないので、自分で作るしかありません。
面倒ですが、
錆の作り方はこちらをご参考に。※〈鉄媒染につかう錆をつくる
どれくらいの錆が必要なのかは、下記の分量を参考に用意してください。

錆が用意できましたら、次は分量です。

分量は、木酢液(ml)1:水(ml)1:錆(g)1です。(だいたいで構わないです)※例えば、釘の錆であれば釘と錆込みの分量

用意した保存用容器に合わせて揃えてください。

材料が揃いましたら、
木酢液と水、錆がついたままの釘又は鉄くずを保存容器にすべて入れます。
蓋をしっかりしめて中身が混ざるよう容器を振ってください。※強く振るとガラスびんが割れたりするので気を付けて。

そのまま、涼しいところに保管をして、最低でも3週間~1カ月ぐらい置きましたら、振って出来を確認してみてください。

濃く黒い液体になっていれば使用できるはずです。薄く灰色っぽい色、茶褐色のものはあまり良い状態ではないようにおもいます。使用できるとは思いますが、もう少し時間をかけて保管をしたり、錆の質が悪かったり少なかったりしたのかもしれないので錆を入れ替えたりと試してみてください。

 

 

因みに

木酢酸鉄液を含めた媒染剤は専門の染料店(ネットでも)で購入することができるほかアルミ媒染に使用する焼きミョウバンや酢はスーパーマーケットで簡単に入手することもできます。

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