染める生地
一般的に布と呼ばれているものは、繊維を糸にして織ったもの、糸にはしないで織らないもの(不織布)があります。
日本では古くから人が織機を用いて経糸緯糸を組み合わせて作っていました、それが現在は人に代わって機械化になりました。もちろん現在も織機を使って手織りをしている職人や作家はいますが、後継者問題や人手不足等の問題、作業に掛かる時間や技術的な手間が大変なこともありとても高価なものとなっています。
繊維を糸にしてそのまま織って作成したものを生成り(生成り色)といいますが、これは繊維そのものの色です。
色がついている布は、糸から染めたもの、織りあげてから染めたものがあります。(例外はあります)
ここでは主に天然繊維の布についてで進めていきたいとおもいます。
ポリエステルやナイロンなどの化学的に作られた合成繊維は植物の染色では全く染まらないからです。
植物染色に適した布は、絹や木綿、麻などの動物性繊維や植物性繊維の天然繊維です。
特に植物染色で染まるのは羊毛や絹などの動物繊維です。植物染色と植物繊維は染まり易そうな感じはしますが、相性はそれほどよくないようです。この場合は染まり易くするために下処理作業を行う場合があります。
亜麻等を使った織物や木綿等を使った織物、羊毛を使った織物、絹を使った織物を麻織物、綿織物、毛織物、絹織物と呼ぶこともあります。
織り方の基本は三種類、平織・綾織・繻子織があります。この他にもありますが、これらの織り方を用いて様々な布を作ります。
● 平織
帆布(綿織物)
ちぢみ(麻織物)
モスリン(毛織物)
紬(絹織物)
● 綾織
デニム (綿織物)
フラノ(毛織物)
● 繻子織
サテン
□ 天然繊維の種類
動物繊維
絹
ウール
カシミア
モヘヤ
他
植物繊維
木綿
亜麻
苧麻
ヘンプ
ジュート
葛
楮
芭蕉
他