染める生地 草木染めに適した生地は、絹や木綿、麻、羊毛などの天然繊維です。
特に絹や羊毛などの動物繊維は、染料との結びつきが強く、比較的鮮やかに染まりやすい特徴があります。
一方、ポリエステルなどの合成繊維は、植物から抽出した染料では染まりにくい傾向があります。
ナイロンも天然染料では基本的に染まらないため 、草木染めでは天然繊維の布を使用するのが基本です。また、市販されている布の中には、撥水加工や防縮加工、樹脂加工などが施されているものがあります。これらの加工は染料の浸透を妨げる場合があり、染めムラや染色不良の原因になることがあります。
近年は綿とポリエステルなどを組み合わせた混紡素材も多く流通しています。
混紡素材は、天然繊維の割合や素材の組み合わせによって染まり方が変わり、化学繊維部分は染まりにくいため、思ったような色にならないことがあります。
草木染めには、できるだけ天然繊維100%の布を選ぶとよいでしょう。
日本では古くから織機を用いて経糸と緯糸を組み合わせて布が作られてきました。現在では多くが機械化されていますが、今でも手織りを続ける職人や作家もいます。
漂白や染色をしていない、繊維本来の色を残した布や糸を「生成り(きなり)」といいます。草木染めでは生成りの布が用いられることも多くあります。
色のついた布には、糸の段階で染める「先染め」と、織り上げた後に染める「後染め」があります。
天然繊維には大きく分けて動物繊維と植物繊維があります。
動物繊維である絹や羊毛はタンパク質を主成分としており、草木染めの染料と結びつきやすいため比較的濃く染まります。
一方、木綿や麻などの植物繊維はセルロースを主成分としているため、動物繊維ほど染料との結びつきが強くありません。
そのため、同じ条件で染めても比較的淡い色になることがあります。
植物繊維を染める際には、染まりやすくするために下処理を行う場合があります。
代表的な方法としては、豆汁(ごじる)処理やタンニン処理などがあり、染料が繊維に定着しやすくなる効果があります。
亜麻などを使った織物を麻織物、木綿を使った織物を綿織物、羊毛を使った織物を毛織物、絹を使った織物を絹織物と呼びます。
織り方の基本は、平織・綾織・繻子織の三種類です。
このほかにもさまざまな織り方がありますが、多くの布はこれらを基本として作られています。
| 平織 | 帆布(綿織物)、 ブロード(綿織物) 、麻織物(宮古上布・越後上布など) |
| 綾織 | デニム(綿織物) 、フラノ(毛織物) |
| 繻子織 | サテン |
□ 天然繊維の種類
| 動物繊維 | 絹、ウール、カシミア、モヘヤ、他 |
| 植物繊維 | 木綿、亜麻、苧麻、ヘンプ、ジュート、葛、楮、芭蕉、他 |

