ジュート/黄麻(コウマ)

ジュート(黄麻/コウマ)は高温多湿の気候で湿潤環境を好み、バングラデシュ、インドなど熱帯あるいは亜熱帯で栽培される田麻科(しなのき)に属する一年生の植物。麻の一種。また綱麻(ツナソ)とも呼ばれています。

繊維(靱皮)は水に浸して醗酵させた茎から採取します。

コーヒー袋や穀物袋、カーペット、バッグ等に用いられています。

ジュート布

特徴

繊維には弾力性がありません。
通気性、吸収性に優れています。
さらに毛羽があるので保湿性に富みます。
ただ、水に腐りやすいため耐久性はありません。独特の匂いもあり毛羽も立ちます、もし衣服などに触る場合には匂い・毛羽共にくっついてしまいます。

ジュートは、そのまま土中に埋めた場合、バクテリアによって分解されるので地球環境を汚しません。焼却の際には有害な物質も出さないそうです。

染めたジュート糸

もう一つのジュート

ジュートと呼ばれるものは2種類あって、一つはツナソ、もう一つはシマツナソといいます。主にツナソのほうが多く生産されています。
シマツナソ(縞綱麻)は、モロヘイヤとも呼ばれています。
葉は食用として栄養価がとても高い食材です。最近では栽培が容易なこともあって家庭菜園でよく作られたりしています。ただ、種子は毒性が高いので口に入れないように注意が必要です。

また、二酸化炭素を吸収するといったジュートと似たような繊維でケナフ(洋麻)と呼ばれるものがあります、これはジュートに比べてさらに粗剛な繊維です。
※ケナフについては環境面で賛否両論があるようです。

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