染色

花びらで染めてみる

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葉や枝で染めることができるのだから、花びらで染めるほうがもっと鮮やかに染まるはず・・

本やネットで調べても花びらを使って染めている方はたくさんおられます。事実、花びらで染めることはできるんです。
代表的なところでは、「紅花染め」昔から染色に利用されてきた花びらです。
他には…マリーゴールド…

と、まぁあまりおもい浮かばないのですが…
花びらを使った染色は昔から葉や枝などと比べそれほど多くは利用されてこられなかったそうです(紅花染めは古くから貴族階級の人達が好み紅花自体とても高価なものでした)、よくはわかりませんが、実際に花びらで染めてみると染めた色が定着しないで水で洗うと流れてしまう、日干しすると太陽の光ですぐに色が無くなってしまう、というようなことが起こるので、それが理由のひとつでもあるのではないのかとおもったりします。

花びらから色素を抽出する方法は、すこし変わっていて、普通に煎じる方法やアルカリで煮る方法とは違い、酸を使って色素を抽出します。

抽出方法はいたって簡単です。この後に順を追って紹介したいとおもいます。

まずは、染材と染める布と道具を揃えます。
今回は帆布のポケットティッシュケースを作ろうとおもっているので、そのサイズの布を用意します。

必要なもの

用意するものは、
・11号帆布:15cm×38cm
・サボテンの花びら:50g
・水:200ml
・クエン酸:20g
—————————–
□ 道具
・プラスチック容器(染色用)
・プラスチック容器又はビン(染料の色素抽出用)
・染料を濾す用のざる

染料のつくり方

自宅にあったクジャクサボテンの花が咲いていたので染めてみたいとおもいます。

花びらの色素を抽出します。

まずはサボテンの花びら約50g用意します。

クエン酸50gを用意します。クエン酸はドラッグストアで購入することができます。※画像では少し黄ばんでいるように見えますが、これは保存状態が悪かったせいです・・・

プラスチックの容器を用意して水500mlにクエン酸50gを加えよく混ぜて溶かします。

水とクエン酸を混ぜた液体に細かく切ったサボテンの花びら50gを加え数時間~一晩程度浸します。

一晩置き、ざるで濾して完成です。

次は染色の工程です。

染色の仕方

染色方法は浸染です。
今回は媒染を行いません。焼きミョウバンを使ったアルミ媒染をすると明るく(薄く)なりすぎてしまいます。他には発色がよくなるので塩を少し加えて染める方法を実践なさっている方もいるようなので、参考にしてみてください。

まずは染める帆布11号を用意し、あらかじめ水に通しておきます。

色素を抽出した容器で染めてもいいのですが、染めやすい容器に移して布を浸します。ムラにならないように時々布を動かして数時間浸して染めます。

水で洗い流し乾かします。浸して染める⇒水洗⇒乾かす、を3回繰り返しました。ほんのりとピンク色が染まりました。ちなみに焼きミョウバンを使用したアルミ媒染はもっとうすいピンク色になります。

日光による堅牢度は不良です。3日ほど天日に干しましたがきれいに真っ白になりました。

色素を抽出する方法は簡単なので、他の花びらの種類によっては、また違う結果(堅牢度が良好)になるかもしれません、ぜひ色々と試してみてください。

アルカリで抽出してみた

ためしにアルカリでも抽出をしてみました。
セスキを約小さじ2程度と水500mlとで花びらを煮出しました。
説明するまでもないのですが、花びらがとろけたようになって液はドロドロになりました。

煮出した抽出液です。花びらを取り除いています。色は黄色で綺麗ですが液はびっくりするくらいドロンドロンです。

まったく染まりませんでした。

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