伝統の色

あかねさす- くれないの- あをによし-
このフレーズ、一度は見たこと、聞いたことがあるのではないでしょうか。

これは万葉集でよくみかける句、万葉集は奈良時代末期の現存する最古の和歌集だといわれています。
この万葉集で詠まれる歌のように日本の色は人々繊細な心模様を表現しています。

さくらいろ-
日本を代表するような色名、この色も古今和歌集に収められている歌に登場します。

江戸時代には奢侈禁止令で贅沢はダメな時代もありました。当時の庶民・職人たちは、そんな中でも派手がダメというならと工夫を凝らして地味な色でも楽しもうと茶色・鼠色・藍色を使い多彩な色を生みだしました、それを四十八茶百鼠と呼んだそうです。粋という文化が生まれた時代です。

日本の色、伝統色、和色と呼ばれている色は古来より脈々と受け継がれ確かに現代社会に根付いています。
知らず知らずのうちに見たり、触ったり、聞いたりしているのかもしれません。

例えば、
歌舞伎の定式幕、お煎餅やお茶漬けのパッケージにもなっている黒、赤(オレンジ)、緑の有名な3色です。あの色は正確には黒・柿色・萌葱色の色名がつけられています。
歌舞伎といえば、名門中の名門で大スター市川團十郎が代々用いる団十郎茶。江戸時代に流行した色で、これも伝統の色です。芝翫茶もそうですね。

他にも、数多くある日本の色を少しづつ紹介していきたいとおもっています。