灰を使ったアルカリ媒染

アルカリは植物から色素を抽出をしたり、糸の精錬、色素の定着と発光作用の媒染、藍染め、紅花染めなどに用いられ植物染色においてはとても重要な役割をはたします。

ここでは主にアルカリを使った媒染について説明をしたいとおもいます。

– 塩基 –  学生の頃に一度は聞いたことがあるかとおもいます。
アルカリ性(だいたいpH8以上の水溶液)ともいいます。濃度が高くなると強アルカリ(劇物)、低いと弱アルカリとなります。水溶液ではヌルヌルとするのがアルカリ性の特徴です。石鹸などもアルカリ性のものは同じくヌルヌルする感触があります。

植物染色におけるアルカリを使った媒染では、主に灰を使います。
木灰、藁灰、草木灰、
成分は主に炭酸カリウムです。
このほか、消石灰や重曹も用いることもできます。

自分で木片や藁などを燃やして灰をつくることもできますが、住宅地などでは現状なかなか難しいかとおもいます。
染料店やホームセンターなどで購入することもできますので、そちらをオススメいたします。

 

木灰から媒染液を作る方法

用意するものは、
・木灰
・熱湯
・ボール

ボールに木灰、熱湯を入れ攪拌して一晩置きます。

一晩置いたら、木灰が沈殿し透明な液(上澄み液)とに分かれています。
この上澄み液がアルカリ媒染液となります。
以上で完成です。

 

石灰から媒染液を作る方法

用意するものは、
・消石灰
・熱湯
・ボール

ボールに消石灰、熱湯を入れ攪拌して一晩置きます。

一晩置いたら、消石灰が沈殿し透明な液(上澄み液)とに分かれています。
この上澄み液がアルカリ媒染液となります。
以上で完成です。

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